1.人事制度
当事務所の人事制度は、等級制度として役割等級制度、評価制度は人事考課、給与制度は等級間グレードを3段階とし職務給に近い給与制度としています。小さな会社においては、人事考課で評価・昇給・昇格をする仕組みがベストと考えています。また、給与制度としてハイブリット型(低年齢はメンバーシップ型、35歳からジョブ型)を提唱しています。
2.働き方改革
「働きやすさ」を増やせば「働きがい」が増加するものか?👉いくら「働きやすい」環境を整えても「やらされ感」があるならば「やるき」は起きない! 目指すは「働きやすくやりがいのある職場」(いきいき職場)である。
働き方改革の次のステージは、エンゲージメントを高めて、みんながワクワク・イキイキと働く職場を創ることである。働き方改革は、労働時間の削減や有給休暇の取得率向上、男性の育児休業取得率の向上など、定量的な目標の下で進められています。一方「働きがい」とは、「この会社で働くことが成長できる」「この会社で働いて楽しい」といった心の満足度や幸福感(ウェルビーイング)のこと。「働き方改革」の次のステージは「働きがい改革」に取り組むことである。
【働き方改革関連パワポ動画】
■運送業の働き方改革
■建設業の働き方改革
■医師の働き方改革
■適用猶予期間終了の時間外上限規制
3.新しい人事労務のあり方
価値観の多様化、働き方改革、デジタル化など中小企業を取り巻く環境も激しく変化しています。いままでの理想の社員像(ミスが少ない社員、処理速度が速い社員、指示通りに仕事をこなせる社員)もこれからの社員像(新たなアイデアを考えられる人材、イノベーションを起こせる人材、自律的に仕事ができる人材、デジタル技術を持つて人材)へと大きく変貌している。このような環境変化に対して新たな戦略人事を構築することが大切になってきています。インフラ人事やオペレーション人事は、DXにより人が行わなくてもよくなる時代、これからの人事労務は経営者の参謀として存在価値を維持しなければなりません。
4.その他
◆各種チェックシート
シート名 | 内 容 |
改定版ワークエンゲージメントシート | ワークエンゲージメント状況を把握するためのシートです。R4.12改定版 |
ワークバリューチェックシート | 働く価値観が多様化している昨今、働く人の価値観をチェックするアンケートシートです。 |
コミュニケーションスキル力チェックシート | 企業内のコミュニケーションの状況を図るチェックシートです。 |
人間力チェックシート | 人間力を計るチェックシート |
組織診断エンゲージメントサーベイ | 組織診断エンケージメントサーベイで組織のエンゲージメントを定期的にリサーチするシートです。 |
◆田中KRC事務所が考えるエンゲージメントを高める具体策
1.会社の理念MVV(M:ミッション、V:ビジョン、V:バリュー)の共有
・社内で勉強会を開催して経営理念やMVVを共有する→パーパス(存在価値)を考える
・社内報などの情報共有ツールで社長や幹部の考えを発信する
・各種研修の中に社長や幹部の話をかる時間を設ける(短い時間でOK)
2.社内コミュニケーションの活性化
・1on1ミーティングによってコミュニケーションの機会を増やす(上下関係でなく心理的安全性のある職場)
・情報共有ツールを導入して気楽なコミュニケーションを促す(グループライン、スラック、グーグルドライブ他)
・社内イベントの実施で社内の人間関係を広げられるようにサポートする
・経営情報はオープンにする(経営者層に古い体質からの脱皮する覚悟が必要)
・裁量権の拡大(やりがいの創出)
3.ワークライフバランスの推進
・残業の多い社員を洗い出してその部署の人員を増やす(業務の棚卸から不足人員を把握する)
・福利厚生を充実させる
・働く場所や時間が選べる(テレワーク、フレックスタイム、短時間勤務、時差出勤)
4.PDCAを回して職場の人事課題を解決していく
・エンゲージメントサーベイを行い社員のエンゲージメントをチェックする
・人事上の課題を話し合うミーティングの場を設ける
5.社員の成功をサポートする環境を作る
・スキルアップをサポートする制度を創設する(資格取得促進支援制度など)
・社内公募制度などであらゆる仕事にチャレンジできる機会を与える(選択の自由を与える)
・社員が納得しなすい人事制度(評価制度を改正)を導入する→業界平均以上の賃金
・部署を希望選択制にする(主体的な働き方の促進)